発表会盛会裏に無事終了いたしました(12月1日更新)
発表会に出場された生徒、スタッフの皆様お疲れ様でした。またご協力ありがとうございました。7時間半に及ぶ長大な会でしたが、お陰様で無事スムーズな進行ができました。特に今年はレッスンより良い演奏が出来た方が非常に多く、みなさん回数を重ねて本番に強くなったことを実感する会でした。進行表上の当初の予定より30分近く早い終演時刻となったこともそれを裏付けていると思います。
出演した皆様には、写真データと限定公開のYouTube動画リンクをメールでお送りいたします。編集作業などありますので少しお時間をいただきます。
集合写真はこちらからご覧ください。
>>2025集合写真
【大切なお知らせ】吉野町教室は一時的に別の部屋でのレッスンになります (12月1日更新)
自宅をリフォームすることになったため期間中の前後はレッスンをマンション内の二階集会室で行います。以前はこちらの部屋でレッスンしていたことがありますのでご存知の方もいらっしゃると思います。同じマンション内で部屋が変わるだけでレッスンスケジュールなどその他の変更はありませんが、インターホンでの呼び出しの際は番号に気をつけてください。該当の方々にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
《吉野町教室の部屋変更》
【部屋について】2階209号室(第2集会室)インターホンで209を呼び出してください
【期間】
12月23日(火)〜2月中まで(工事の遅れなどにより延長の可能性もあります)
編集後記(11月1日更新)
今月は発表会準備で忙しかったこともありますが、先日SNS上で紹介されていたJ.M.カニサレスの言葉が素晴らしかったのでこちらを転載させてもらいたいと思います。その前にフラメンコギタリストという事でカニサレスをご存知ない方もいらっしゃると思いますので簡単に紹介します。「1966年バルセロナ生まれ。16歳でナショナル・ギター・コンクール優勝。プロの道を歩みはじめる。1989年からフラメンコ・ギターの巨匠パコ・デ・ルシアのトリオに参加し、セカンド・ギタリストとして10年間世界ツアーを共にする。1997年に初のソロ・アルバムを発表、ジャズ、クラシック、ロックなど、あらゆる要素を吸収した演奏と華やかなアレンジで高い評価を得、一流音楽家としての地位を揺るぎないものとした。これまでに発売したソロアルバムは 16枚、コラボレーション作品は100枚以上。現代フラメンコを代表するギタリストで、クラシック音楽でもソリストとして活躍する。」
ーーここからカニサレスの言葉ーー
【ギターに近道はない】
あるのは勉強、忍耐、そして楽器への愛だけです。
いまの時代、何でも「努力なしで」「すぐに」「一瞬で」手に入るかのような空気が、ときどき漂っています。若い人たちがその幻想に心を奪われてしまうのも、無理はありません。
でも、真実は違います。ギターを弾くことは、とても難しい。驚くほど難しい。そしてまさにその難しさこそが、ギターの偉大さなのです。
前に進むためには、毎日、落ち着いて、静かな心で、長い時間をかけて練習しなければなりません。長く、孤独な時間。自分自身と向き合いながら、何度も何度も繰り返し、手と耳と心が同じ言葉を話し始める瞬間を待つ時間です。けれど、その時間は「賢く」使わなければいけません。ただ機械的に繰り返すだけでは足りない。理解し、聴き、考え、その瞬間に自分が何を求めているのか分かっていなければなりません。
ギターを弾くということは、積み重ねのプロセスであり、即効性のあるものではありません。進歩はひらめきではなく、時が磨いていく静かな職人仕事のような積み重ねによって生まれます。ときには、ギターを「習う」というより、自分の内側にある形を少しずつ彫り出していくような感覚さえあります。
近道も秘密も存在しないのです。
ギターは、費やした時間がそのまま音に表れます。そして、費やさなかった時間もまた、音に表れます。
この芸術には、継続、粘り強さ、そして楽器とその世界全体への深い愛が必要です。毎日腰を据えて練習する——その長い道こそが、人を本当に変えてくれる道なのです。
もちろん、才能は大切です。
でも、才能は毎日の努力と、本物の愛がなければすぐに力を失ってしまいます。才能が花開くのは、真面目で一貫した努力という、強い根を持ったときだけです。
これからギターを始める人へ伝えたいのは、ただ一つ。焦らないこと。
過程を楽しむこと。迷わせようとする甘い誘惑から距離を置くこと。ギターは「征服」するものではなく、本当に愛する人のもとにのみ心を開いてくれるものです。
そして、どうか落ち込まないでください。毎日の練習は、たとえすぐには実感できなくても、必ずあなたの中に何かを残します。ある日ふと振り返ったとき、すべての努力と時間が、自分を思いもよらないほど遠くへ連れて行ってくれたことに気付くでしょう。
あるいは、そうならないかもしれません。
この芸術に保証はありません。
でも、毎日努力する者だけが、その先を確かめることができるのです。
どうか、自信を持って進んでください。
ギターの勉強とは、突き詰めれば「愛」の行為なのです。
ーーここまでカニサレスーー
いかがだったでしょうか、長年に渡りギターという楽器に真摯に向き合って世界のトップギタリストになったカニサレスの言葉だけに本当に重みがありますね。僕は「ギターを弾く事は驚くほど難しい」という言葉にちょっと救われたような気がしました。ということで
「今月の1枚」は発表会の翌日にふらりと出かけた京都と滋賀の紅葉です。
神奈川ギターフェスティバル参加者募集(11月1日更新)
神奈川ギター協会主催で毎年春休みに行われている上記イベントの参加者を募集中です。このフェスティバルは毎年県内のギター愛好家や協会所属のプロギタリストら30組以上が出演し盛大に行われており、ソロ、デュオ、アンサンブルなどギターがメインであれば演奏形態は自由、レベルも問わず出演できます。ステージ演奏の機会としてぜひご検討ください。詳細は
神奈川ギター協会ウェブサイトをご覧ください。