弦高の調整

  弦高の調整



 初心者の方が「私のギターはどうも弾きにくいのですが・・」と言う場合の多くが、弦高が高すぎるケースです。
弦高とは、フレットから弦までの間隔のことで、通常は12フレットの位置で何ミリというように計ります。

 一般的には、4.5mm〜5mm程度で標準、5mm以上だと弾きにくいと言われていますが、好みもあります ので、絶対的な基準では有りません。また最近のギターには、弾きやすさを追及して、4mm程度に調整されているもの も有るようです。

 弦高は低ければ低いほど、軽く弦を押える事が出来ますが、下げすぎると、強く弾いたときに 弦がフレットに接触して、ビリビリと雑音が出る原因になります。この強く弾いても雑音が出ない、ぎりぎりの低さに 調整するのがポイントです。

 調整の方法は、ブリッジにある、骨棒と呼ばれる、牛骨やプラスティック、象牙などでできた棒を調整する方法と、 ネックの最上部、ヘッドとの境にある、ナットという部分の弦を止める溝を調整する方法の2通りがありますが、 ここでは、前者の骨棒の調整について説明していきます。



標準的な弦高



 上の写真は弾きやすく調整された状態。下がかなり弦高が高い状態です。
 下の弦高が高いギターは、右のブリッジの写真を見ると骨棒がかなり、出っ張っているのが分かると思います。 (この骨棒の高さは、ギターの個体差により違うので、写真はあくまで参考です)



調整に必要な道具



 骨棒を削るのはヤスリを使いますが、写真のように取っ手のついた金属製のヤスリが使いやすいと思います。 工作用や爪磨き用のヤスリでも可能ですが、磨きにくく時間もかかってしまうと思います。

 写真上の「万力」が有ると、この作業はかなり楽になります。写真の程度の大きさのものなら¥1000くらいで 手に入ると思います。


骨棒削りの手順



1. どのくらい削るか見当をつける

 12フレットの部分で、弦高がどのくらいか計り、4.5mm〜5mmを基準に何ミリ削るか決める。
ただし、ギターによってベストの高さは違うので、削りすぎないように気を付ける。
 いずれにしても 1回の作業では、ベストの状態に削れないので、納得がいくまで調整を繰り返す。


2. 骨棒を外す

 弦を外して、骨棒を抜き取ります。骨棒は接着してあるわけではなく、ブリッジの溝に挟んであるだけなので 普通は指でも外せるが、固くて外せない場合は棒状のもので横から押し出すようにする。(ギターを傷付けやすいので 注意)


3. どこまで削るかラインを書く

 1.で見当をつけたのを元に、骨棒にどこまで削るかのラインを書く。この際、骨棒の底部側を削るということを 間違えないように。骨棒の上部(弦が接触する側)は弦の接触に合わせて微妙なカーブがつけられているので、 こちら側には手をつけない方が良い。また、底辺から平行にラインを引くように気をつけます。(高音側、低音側 のバランスを取っている事もある為)


4. 万力に固定し削る

 骨棒を底辺を上にして固定し、ラインまで削っていく。ヤスリを平行に保って削るのが案外難しい。
  また力を入れすぎると、骨棒を折ってしまうこともあるので注意。万一折れてしまっても、真っ青になる 程の事ではなく楽器店で、¥100〜¥500程度で手に入るが、ここで紹介している作業に加え、幅や長さの 調整も必要なので面倒では有る。


5. 骨棒をブリッジに戻す
 骨棒をブリッジに戻しますが、向きに注意します。今回削った底辺側と上部の区別は分かりやすいのですが、 左右の向きも決まっていますので気を付けて下さい。普通は、傾斜が付いているほうが、ギターのおしり側 (左の写真でいうと奥側)に向きます。分かりにくい様でしたら、最初に外す時に何か小さく印を付けておいても良いでしょう。

 


調整〜完成



 後は、弦を張って完成ということになりますが、弦を張ってみてまだ弦高が高いようでしたら、叉同じ作業をくりかえします。

 面倒だと思うかもしれませんが、これでこれから毎日気分良くギターが弾けると思えば、大した手間ではないはずです。