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 2022年3月号 No.371


 スクール月報が変わりました(3月5日更新)

 ホームページのリニューアルにともなってこの月報も新しくなりました。レッスンカレンダーはトップページから入れるように独立したページになりましたが、このページ上部のメニューからも進めます。

 神奈川ギターフェスティバル2022(3/2更新)

 「春休み恒例の神奈川ギター協会主催「神奈川ギターフェスティバル」が4月2日(日)に関内ホール(小)で行われます。神奈川県内のギター愛好家、神奈川ギター協会会員のプロギタリストなど36組がソロ、デュオ、アンサンブル等で出演するほか、3時から行われるゲストコーナーでは昨年の神奈川新人ギタリストオーディション合格者3名が演奏を披露いたします。
 横浜ギタースクールからは、昨年のオーディション主席合格の堀江基之さんがゲスト出演、またソロ演奏で加藤恵美さん、羽鳥広文さん、高橋洋介さん、が出演を予定しております。入場は無料ですが、感染症対策のため神奈川ギター協会ホームページから事前予約が必要になります。
>>神奈川ギター協会

 横浜アコースティックギターアンサンブルを楽しむ会 ビデオコンサート(3/2更新)

 2月6日に吉野町市民プラザホールで予定されていた横浜アコースティックギターアンサンブルを楽しむ会のコンサートですが、コロナ禍によりユーチューブ上での動画発表という形になりました。
 「L&P」「ゲンキデイコ」「つるかめ合奏団」「アミーゴスアレグレス」「ごはんにふりかけ」「ビエングラシアス」の会所属グループ6組の他、昨年度の吉野町市民プラザ「初めてのアコースティックギターワークショップ修了生有志の演奏も含まれています。ユーチューブでの限定公開となっておりますが、横浜ギタースクールの生徒の方はこちらのリンクから視聴できますのでぜひご覧ください。
 なお、「横浜アコースティックギターアンサンブルを楽しむ会」の各グループは随時新メンバーを募集しています。初心者でも安心して参加できる対応をしていますのでぜひご検討ください。まずはお気軽に講師までご相談ください。
>>横浜アコースティックギターアンサンブルを楽しむ会 ビデオコンサート

 スケジュールカレンダーが正常に見られない方へ(3/2更新)

 レッスンスケジュール(Googleカレンダー)を見ようとすると「私はロボットではありません画面」が出てしまい、カレンダーを見ることができないという声が聞かれますが(iphoneでサファリのブラウザを使っているケースが多いようです)、ほとんどの場合は以下の方法で解決できますので試してみてください。
   また、サファリではないブラウザ(Chrome等)ではこの問題は起きていないようですのでこちらもお試しください。
 <対処法> 次の手順でカレンダーが見られるようになります。
【iphone設定画面】→【Safari】→【サイト越えトラッキングを防ぐ】をOFFにする

 3月号 編集後記(3/2更新)

 ホセ・ルイス・ロマニリョスが今年2月12日に89年の生涯を終えました。クラシックギター製作の最高峰の一人として数多くの名作を残し、世界中のギター製作家に多大な影響を与えました。
 またモダンギターの祖と言われるアントニオ・トーレスの研究家としても知られ名著を残しています。
 ロマニリョスのギターを愛器としているギタリストは数多く知られていますが、何と言っても巨匠ジュリアン・ブリームの名が真っ先にあげられます。ブリームの名演の多くはロマニリョスと共に生まれました。
 また日本では村治佳織さんがメインギターとして使用していることからメディアで取り上げられる機会が多くなりました。
 僕もロマニリョス使用ギタリストの末席を汚しており、自分の楽器については過去のこの欄で何度も話題にしてきましたが、この機会に改めて僕のロマニリョスを紹介したいと思います。まずは馴れ初めですが、2002年ですのでちょうど20年前、デビッドラッセルやバルエコの愛器として人気絶頂のマティアス・ダマンというドイツの銘器を探していたところ、懇意にしている楽器店からダマン入荷の連絡をもらいました。早速試奏させてもらったのですが憧れのダマン、確かに良いギターではあるのですが今ひとつ「ビビっと」来なかったのです。期待が大きすぎたせいかちょっとがっかりしてしまい、「また来ます」と踵を返そうとした瞬間、店主が「あ、堀井さん、そういえばさっきロマニリョスが届いたよ、まだ荷もほどいてないから少し待ってくれたら見せるよ」ということでせっかくだからちょっと見せてもらおうか、となりました。
 しかしこの時はとにかくダマンに心奪われている時ですのでロマニリョスには全く期待していなかったのですが、「ひと眼」というか「ひと弾き」で「ビビっと」きてしまったわけです。楽器選びは何よりこの「ビビっ」が本当に大切なのです。
 こうして伴侶に迎えたロマニちゃんですが、名前を「ラ・レオナ」(La Leona ライオンの意ですがギターなので女性形なのですね)といいます。これは僕がつけたわけではなくロマニリョスが自分の作ったギターには全て違う名前を付けてラベルに記しているのでこれが本名なのです。で、ここからが肝心な話なのですが、ロマニリョスがモダンギターの偉大な祖、アントニオ・トーレス研究の第一人者ということは先に書きましたが、トーレスは自分の製作したギターの最高峰グレードの楽器に「レオナ」と名付けているのです。
 ロマニリョスは自作のギター1台1台に固有の名を付けているのですから「レオナ」は世の中に1台だけ・・・ひょっとしてロマニリョス本人が生涯の最高傑作と評価した楽器だったとしたら!何とかして本人に真相を確かめてみたい、と思っていたのですが、10年ほど前にその機会が訪れました。
 ロマニリョスと親交のある佐藤剛さんという素晴らしい日本人ギター製作家と知り合い、その話をしたところ近々ロマニリョスをスペインの自宅に訪ねる予定があるので「レオナ」の一件を尋ねてあげましょう、ということになったのです。
 さてさてその結果は・・・。何だかお宝鑑定のようになってきましたが、結果は「ジャカジャーン、ざんねーん」ということに。
 ロマニリョスは自分の製作したギター全ての記録を残しているそうで、僕のレオナの記録を探し出して名前の由来も調べてくれたそうです。で、その由来はというと、その当時(レオナさんは1977年生まれ)イギリスのギター専門誌上で別の専門家とトーレスのレオナについて激しい論争をしていたそうで、その最中に製作していた楽器ということで「レオナ」と名付けたということが本人の口から語られたそうです。
 残念ながら、生涯の最高傑作ではなかったようですが、自分の楽器というものは「自分がどれだけ満足しているか」が一番大切です。
 その意味では200%満足している楽器に出会えたことは本当に幸運だったと思っています。不安な気持ちでステージに座っても、最初の音を出すとギターが安心させてくれ励ましてくれます。
 ということで、今回は「ロマニリョスの何が素晴らしいのか?」については書けませんでしたが、また機会があったらにしたいと思います。皆さんも自分にとっての最高の1台が手にできるといいですね。(ほりい)