GSNトリオ旅報告〜2006年9月2日(土)
またまた不穏な雲が・・・。
GSNトリオ
&P,ヴァルガスの佐賀公演が月曜から始まりますが、楽器と音響機
材を積み込んだ機材車は一足先に、九州へと向かっています。今回
の旅の機材担当はかれこれ長いつきあいで気心知れたミッチョンこ
とFさん。今頃は大阪からフェリーに乗り、瀬戸内の海上あたりでしょうか。われわれメンバーとマネージメントのKさんは明日の夕方の
便で福岡に降り、最初の公演地、鳥栖に向かいます。しかしここに
来て不穏な影が忍び寄ってきました。しかもわざわざ日付変更線を
超えてやってきたといいます。昨年、一昨年と佐賀公演の度に酷い
目に遭わされてきた台風がまたまたこのタイミングで向かって来ま
した。来週中には上陸の可能性もありそうですがどのようなコース
をたどるのかしばらくは天気予報から目が離せそうもありません。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月3日(日)
九州公演〜移動日/鳥栖
明日から佐賀
公演がスタートです。今日は夕方の便で福岡に到着、7時前に明日の
公演地、鳥栖につきました。いつものパターンではこの後スタッフ
で「よろしく」と飲みに出かけるのですが、今日はもっと賑やかな
宴会が決まっています。昨年の公演でお世話になり、楽しい打ち上
げの会までセットしてくれた、小学校の先生方のグループが、1年
ぶりにまた飲みましょう!と誘ってくれたのです。会をまとめてく
ださるK教頭先生(女性です)、ギター修行中のN先生をはじめ、昨年のメンバーが集まってくれて移動日そうそうから盛り上がったのでした。その後、昨年先生方に教えてもらった「ちゃんぽん」の美味しいお店にくり出したのですが残念、日曜日でお休み。このお店、どこにでもある駅前の冴えないラーメン屋、といった様子なのですが、観光客でにぎわう長崎の店などよりずっと美味しい「ちゃんぽん」を食べさせてくれるのです。休みでは仕方がなく、別のお店で仕上げ、先生方とはまた来年の再会を約束して別れました。明朝からは残暑厳しい佐賀で9回のコンサートです。ホテルのテレビをつけると例の台風はどうやらこちらには影響無さそう、ということでホッとしました。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月4日(月)
九州公演〜演奏初日/鳥栖
昨晩は鳥栖の先生方と盛り上がったとはいえ、九州まで遊びに来ているわけではありません。12時にはホテルに戻り、翌朝早くからの演奏に備えて支度を済ませ、早めに寝るつもりでした。ところがどういうわけか旅の最初の晩はいつも眠れないのです。以前は、緊張しているのだろか、と思ったのですが、このメンバーで何百ステージをこなしているのですから、そう言うわけではなさそうです。幸い、僕の場合翌日の演奏が心配で眠れないということはほとんどありません。いやいや、翌日の演奏が心配なことは、しょっちゅうですが、前の晩になってじたばたしたところでどうにもならないので、ビールを飲んで寝てしまいます。ところが旅先の最初の晩だけは、どうにも眠れず、外がうっすら明るくなるころにようやく、うとうとするというくらいです。昨晩も結局4時過ぎに寝て、7時前に起床という、かなりの寝不足でしたが、まあ毎度のこと、と自分に言い聞かせて、午前、午後、2回の公演を何とか乗り切ったのでした。それにしてもこの超限定不眠症、何とかしたいです。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月5日(火)
九州公演〜東背振・佐賀市
2日目の朝は予報が外れて、大雨の中、吉野ヶ里遺跡で有名な東背振の中学校で演奏。吉野ヶ里は10年前の公演時に教育委員会の方に案内していただいて見学したことがあるのですが、当時と違い最近は遺跡公園のように整備されているそうです。午後は佐賀市内の小学校で演奏。元気で人なつっこい子どもたちで、演奏後は機材車の周りに集まってきてワイワイ賑やかです。今回は写真のような機材車が付いているのですが、「みんなこの中で寝てるの?」と聞かれたのには笑いました。まあ、オジさんたち、貧しいけどね、トラックの荷台では寝ないかな。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月6日(水)
九州公演〜与賀・唐津
昨日のコンサート後、大橋兄が、病院に行くことになってしまいました。最も病院とは無縁そうに見える大橋兄ですが、病名?は何と「虫刺され」。なんでも前夜に行った居酒屋で蚊に刺された、というのですが、それが並の虫刺されではないのです。ふつうの虫刺されは周囲が赤く腫れる、という感じですが、大橋兄の足はまるで、大粒の真珠が何個も張り付いている、といった様子でまん丸の水膨れが出来てしまっています。お医者さんの説明では、こちらの蚊は関東のと種類が違うので毒性に対する免疫が無く、症状が酷いのだそうです。また、地元の人の話では佐賀は蚊が多いことで知られているそうで「ブーン蚊都市」などと呼ばれてしまっているそうです。それにしても、何で大橋兄だけが、と思ったのですが、ふと思い当たりました。おそらくいつでも短パンにタンクトップというフレディー・マーキュリールックなので蚊の標的になりやすいのです。今朝はあちこちにガーゼを貼り付けた痛々しい姿で現れた大橋兄ですが、もちろん演奏には問題ありません。午前は西与賀の小学校、午後は有明海のすぐ近く、東与賀のホールで小学校公演を終えました。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月7日(木)
九州公演〜唐津・武雄
昨日は佐賀県南部、有明海に面した東与賀のホールで演奏を終えた後、1時間半の移動で今度は玄界灘側の唐津へ向かいました。今日7日は午後一回の公演だけということで午前中はのんびりです。ホテルのレストランで久しぶりの正しい朝食をゆっくりいただいた後、部屋に戻って来年1月の「プラテーロと私」の譜読みをすることにしました。午後は昨年台風のため中止になった浜玉町の中学校で公演。この後、佐賀県を一気に南下、武雄の町に向かいました。武雄はこの旅報告でも過去何度も登場している勝手知ったる町で数々のエピソードが思い出されます。が、とにかく武雄に来たらまずは温泉。秀吉の時代から名湯として知られていたという武雄には、宿泊客でなくても入れるとても風情のある公衆温泉があります。さっぱりした後はスタッフ全員が揃う最後の夜ということで一日早い打ち上げにくり出しました。一次会の後軽く食事でも、ということで武雄の温泉街を歩いていると「大橋さ〜ん」と若い女性の声が聞こえます。何と一昨年の「武雄押しかけライブ」のお店「Let it be」の娘さんでした。なんでも、佐賀テレビのニュースで僕たちの公演の様子が放送されていたのを見て、そろそろ武雄に現れるころだと思っていたそうです。そして「Let it be」のご夫妻も合流、またまた楽しい武雄の夜になりました。(写真は移動中の車内で)
GSNトリオ旅報告〜2006年9月8日(金)
九州公演〜最終日・鹿島・武雄
一週間の公演もあっという間に最終日、午前は武雄から30分ほどの鹿島市の小学校で演奏、その後また武雄に戻ってきて武雄の小学校で今ツアー、ラストの公演。この武雄の小学校で昼食のお弁当をいただいたのですが、わざわざ嬉野から有名な温泉湯豆腐も取り寄せてくださいました。この温泉湯豆腐というのは、嬉野温泉の湯で豆腐を煮込んだもので、温泉水の成分の作用で豆腐が溶け出して真っ白になり、豆腐もとろとろのとてもまろやかな味に仕上がります。このあたりでは、湯豆腐といったらこの温泉湯豆腐を指すそうで、関東の湯豆腐を初めて見たときにはその透明な湯にびっくりした、というような話もよく聞くそうです。それと、もう一つ今回の武雄で目に付いたのが「佐賀のがばいばあちゃん」関係の看板やポスターなどです。島田洋七さんの本が売れているのは何となく知っていたのですが、映画がヒットしていたことや、テレビドラマ化されることなどは知りませんでした。そしてこのドラマ(来年1月にオンエアーだそうです)のロケ地が武雄で、現在も頻繁にロケが行われているそうです。武雄ではこれを機会に町おこしで大いに盛り上げようということで、役所には「がばいばあちゃん課」までつくってしまったらしいです。ちなみに「がばい」とは佐賀弁で「すごい」とか「豪快な」とかいった意味。
GSNトリオ旅報告〜2006年9月9日(土)
来月はいよいよ長崎・島めぐりツアー
そんなわけで、今回の佐賀公演も無事終了しました。次のGSNトリオ旅報告は、いよいよ2週間の長崎県公演、それも五島列島の小値賀島を皮切りに、九十九島や玄界灘に浮かぶ島々を巡る島ツアーです。西海国立公園、玄海国定公園、といった風光明媚な地域の海辺の町や有名、無名の島々の町や村を毎日移動して、美味しい海の幸三昧・・。などと思うでしょうが、いやいやそんな甘いものではありません。なにしろ移動手段が船しか無いわけですから、一日に何回も船で移動して演奏を行う、という事も有るわけです。しかも、定期船が一日一往復、というような島の場合は、小型船をチャーターして移動するのだそうです。船に乗る機会などめったにないGSNとヴァルガスですが大丈夫なのでしょうか?さらに困ったことに、僕は全く泳げないのでした!

Yoshinori Horii