GSNトリオ旅報告〜2005年05月29日
岩手公演〜明日から岩手公演
対馬からスタートした長崎公演から一週間がたちましたが、明日からは岩手県内で2週間にわたる公演が始まります。 昨年の岩手公演ではどちらかというと県内の南側半分を中心にしたエリアを回ってきましたが、今年は北側中心、盛岡、二戸、久慈、の周辺エリアを中心に17公演を行う予定です。 「ホヤ」、「フカヒレ」、「マンボウ」、といった海の幸が思い出される昨年の岩手公演でしたが、今年はどんな美味に出会えるのか楽しみです。(もちろん演奏もがんばります)
GSNトリオ旅報告〜2005年05月30日
元祖! 盛岡冷麺
雨の東京から東北新幹線で2時間半、意外と早く夕暮れの盛岡に到着。ホテルにチェックイン後、何はともあれまずは盛岡冷麺でも行ってみますか、ということに。調べてみると、盛岡冷麺発祥の店として知られているお店がホテルのすぐそばにあります。焼肉好きのヴァルガスも喜んで同行です。
目指すお店「食道園」は探すまでもなくホテルのすぐ隣にあり、看板には「元祖平壌冷麺、高級朝鮮料理」とあります。焼肉店にしては小綺麗な(失礼)たたずまいで、店内はテーブルが7〜8卓といった広さでしょうか。メニューはかなり少なく、焼肉類はカルビ、ロース、ハラミのほかモツ類が少し、といった感じです。珍しいのは、焼肉に生卵をつけて食べること。まあすき焼き風、と考えれば良いともいえますが朝鮮焼肉では初めてでした。
焼肉を一通りいただいたあとはいよいよ名物の冷麺、注文時に4段階の辛さの度合いを選べるのですが、私は、キムチが別皿に付いてきて自分で辛さを調整できる「別辛」というのを注文しました。(写真左上が別皿の大根キムチ)具は、至ってシンプルで、ゆで卵、牛煮込み風の物、少し甘辛く漬けた胡瓜、ネギ少々、ゴマ。例の冷麺独特のコシが強力で、食べ始めのうちは噛み切るタイミングがつかめず戸惑います。で、食後の感想はというと「確かに美味しい冷麺だけど、もともと私はそれほど冷麺に興味が無かったんだ」。
GSNトリオ旅報告〜2005年06月01日
岩手初日〜南部郷土料理
今年の岩手公演初日は盛岡から南に車で30分ほど、矢巾町の「田園ホール」という立派なホールで小学校合同のコンサート。午後は逆に盛岡の北30分ほどにある町で、石川啄木の出生地として知られる玉山町の「姫神ホール」で中学校公演。大きなトラブルもなく初日の演奏を終え盛岡のホテルに帰り一休み。今日繰り出す予定のお店は私の生徒のFさんが、盛岡に行くなら是非、ということで情報提供してくれた「南部どぶろく家」というお店。幸いホテルからも近くすぐにみつかり早速初日の打ち上げ。お店の暖簾をくぐると低い天井の旧い民家風の作りで、床板は相当の年期が感じられる渋い黒光りをしています。南部の郷土料理、山菜の天ぷらに自家製「どぶろく」がぴったりの相性で思わずどんどんお代わりをしてしまいます。「どぶろく」というと違法に作ったいい加減なお酒というイメージでしたが、ここの「どぶろく」は嫌な酸味も無く、まろやかな美味しいお酒でした。
雫石〜葛巻
今日から6月、岩手も県内各地で25度以上を記録して汗ばむ陽気などとニュースは伝えているものの体感的にはいたって快適、さわやかな晴天です。今日は盛岡から西に車で30分ほどの「雫石(しずくいし)」の公民館「野菊ホール」で午前午後の2公演です。午前は小学校合同、午後は中学校単独の公演でしたがどちらも元気な子ども達で和やかに進行しました。このように午前午後の公演地が同じで移動と機材の仕込みがないのはラッキーで疲労度がだいぶ違います。しかしこの後の移動は結構きつく北上山地の真ん中「葛巻」まで2時間以上かかりました。「葛巻」の宿は第三セクターのレジャー施設「グリーンテージ」内のホテルで、山中で周りには森林以外何もない代わりに、施設は清潔で過不足ないサービスと広いお風呂、食事も地元の食材を使った豪華なメニューでした。このような第三セクター方式の宿泊施設にはこれまでにも全国各地いろいろなところで泊まってきましたが、施設、サービスともに気持ちの良いところがほとんどでした。たいていは大きな温泉があって、地元のおじいちゃんと湯船でおもわず話が弾んだりするのも楽しいです。
ところでここ「葛巻グリーンテージ」の夕食も美味しかったのですが、今日お昼に行った駅前食堂で見つけた「松前ラーメン」は是非とも報告しなければ、という一品でした。なぜ雫石で松前ラーメンか、ということはこの際さておいて、ラーメンと松前漬けという組み合わせはいかがなもんでしょうか?まあ、はずしてもともと、と注文してみたのですが、これが意外に良い相性で驚きました。松前漬けのネバネバとラーメン、結構いけます。これはご家庭でも簡単に試せますので一度やってみて下さい。(写真は松前ラーメン)
GSNトリオ旅報告〜2005年06月02日
葛巻〜安比
「葛巻グリーンテージ」の朝はまさに「牧場の朝」にふさわしい雲一つ無い青空。清々しく澄んだ空気であまりの気持ちよさに早起きして朝食前の散歩に出かけました。周りの山々からはカッコーの声が響いており、さらに耳を澄ますと360度囲まれた森の中からいろいろな種類の鳥のさえずりが聞こえてきて最高に気持ちの良い朝でした。岩手の乳製品というと昨日の雫石のお隣、「小岩井」の「小岩井農場」ブランドが有名ですが、ここ「葛巻」も岩手では美味しい乳製品として知られるブランドだそうです。実際この日の朝食でいただいた新鮮な牛乳とヨーグルトの美味しいのには驚きました。牛乳の味がしっかりしていながらも非常にさっぱりで牛乳好きとはいえない私でも一気に飲んでしまいました。さらにヨーグルトも絶品、メンバー全員絶賛でした。
ゆっくり朝食をいただいた後すぐ近くの体育館に移動して午前の公演、演奏後、生徒達がステージに上がって、地元で摘んだきれいな花束と一緒に、お礼の品といってくれたのが、話題の「乳製品詰め合わせ」。これはうれしかったです。さらに午後は1時間ほど移動して岩手町での公演、ここでも終演後に特産品のブルーベリーワインをいただいてしまい、打ち上げでいただくことにしました。そしてこの日の宿泊地、スキー場で有名な「安比高原」へ移動です。 写真は森の中の宿舎「グリーンテージ」
GSNトリオ旅報告〜2005年06月03日
安比高原で30%男前アップ
安比高原での宿泊はマネージャーのYさんが以前から親しくしているというペンションです。夕方5時前に到着、オーナーのすすめで近くの立派な温泉施設に行くことにしました。温泉の質は太鼓判というとおり、アルカリ泉の気持ちいい露天風呂につかりながら缶ビールで乾杯。山頂付近にまだ雪が残っている安比山が夕暮れに染まるのを眺めながらの温泉+ビールですから最高です。ゆったりした気分で温泉から出てみると休憩用の部屋で大橋(兄)が何やらお姉さんと話をして盛り上がっています。何だろうと思って行ってみると、お風呂に来た女性のための簡単なフェイスエステのコーナーがあって、そこのお姉さんにギャグを飛ばして笑わせていたようです。どうやら男でもやってみると効果があるか?という話題になっているようで、結構調子のいいお姉さんは「絶対効果があるからやってみろ」などといっています。さらに「あなた方は眉毛のお手入れをして形を整えれば30%は男前になる」と言われるに至るや、酔っぱらいの勢いで、「これは面白そうだから誰かにやらせるしかない」という展開になり、まずは大橋(弟)が実験台に。ちょうどデパートの化粧品売り場のような感じです。周りを酔っぱらい4人が囲んでチャチャをいれて笑わせたり、携帯のカメラで撮影したりと盛り上がっています。ただ見ていると小さなハサミとカミソリを使って結構大胆に形を変えています。大笑いのギャラリー。ところがところが、終わってみるとこれが非常に良いのです。目元がきりっとなってずっとスッキリしました。これはいいという話で盛り上がったところで、みんなの視線が次の笑いの種を探しはじめ、何と私のところで止まります。こうして私もお姉さんの前に座らされ・・・。
この後どうなったかはノーコメントということにしますが、まあいろいろ楽しませてもらった安比温泉でした。
安比その2〜またまた押し掛けライブ
眉毛そりで大笑いのあとペンションに戻り夕食。オーナーが先ほど採ってきたばかりという「山ウド」の天ぷら、こんなに美味しい物とは知りませんでした。お腹も一段落したところでオーナーにも座ってもらいワインで乾杯。このオーナー、実はかつて楽器業界の最大手メーカーに勤めていたということで、いわば「業界の方」だった訳ですが、音楽以上に好きな「山」の魅力にとりつかれて今はペンション経営と山岳ガイドのお仕事をされているとの事でした。この日の昼間も学習院初等部の登山研修があり、秋篠宮家のお嬢様のガイドをされたとの事でこのときのエピソードなどをはじめ山の面白い話を熱く語ってくれ、ワインの空瓶もどんどん増えてしまいました。
さらにさらに安比の夜はまだまだ続きます。そうです、昨年の九州武雄温泉に続く押しかけライブの第二弾に突入、オーナーファミリーに生演奏を楽しんでいただきました。
GSNトリオ旅報告〜2005年2005年06月04日
岩手公演前半無事終了
岩手公演前半の最終日はこうして少々二日酔い気味ではありましたが8時にはペンションを出発、午前の公演地西根町に向かいました。西根町の大きな体育館に周辺の小学校から続々とバスが集まってきて、子ども達が会場に入って来ます。今日は高学年だけを集めた合同の公演ということで、しっかり集中して聴いてくれました。午後は安代町という町に移動、小学校の体育館ですが、照明設備や角度がついた客席などホール並みの立派な会場で小学校、中学校合同の公演。非常に明るく反応の良い子ども達で気持ちよく前半の公演を終え、帰京しました。横浜に一度帰るもののまた明後日から岩手公演後半が始まります。後半は岩手県内でもかなり北寄り、さらに三陸海岸に近い所に向かいます。 (写真は安比高原の朝)
GSNトリオ旅報告〜2005年06月06日
後半移動日〜ウニの町「種市」へ
午前中の「ポップスギターを弾こう」ワークショップ第5回目の講座を終えた後、新幹線で二戸へ。二戸は新幹線の駅では青森県の八戸の手前で岩手の北端に近い市です。夕方6時に二戸に着き、さらにタクシーで三陸海岸方向に一時間ほどで今日の宿泊地、種市町の「アグリパークおおさわ」に着きました。ここも町営の施設らしく、宿泊施設だけでなく大浴場や研修施設、茶室、物産販売所、レストランなどもあり、日曜日ということもあってか地元の方も日帰りで利用しているようです。種市の海岸は「南部もぐり」という素潜りの技で有名なところで「海女」の北限と言われているそうです。この「南部もぐり」によって獲れる海産物は、「ウニ」「ホヤ」「アワビ」などで、中でも種市のウニは大変有名だそうです。
ひと休みしていよいよ夕食、期待して向かったテーブルでまず目にとまったのが「殻付ウニ」。まだトゲトゲが微かに動いています。そして「ウニたっぷりの茶碗蒸し」、「海藻そうめんのウニのせ」、「烏賊のウニ和え」、ウニのほかにも「ホタテや海老のお刺身」、「牡蠣のグラタン」、「かにの天ぷら」など、期待以上の海の幸づくしに大満足。ところがここからまだまだびっくり、最後に出てきたご飯が、「ウニ丼」、さらにお汁は「うにのいちご煮風」。すっかり三陸の海の幸を満喫、明日からの岩手後半もがんばれそうな気がしてきました。
GSNトリオ旅報告〜2005年06月07日
庭園付き豪邸から後半スタート
5時半に目が覚めてしまい行動開始。明るくなり改めて宿の部屋の作りを見てみるとこれも大変贅沢です。宿泊の部屋は6部屋しかなく、全て独立した家のようになっていて和室、洋間、洗面室、バストイレ、簡単なキッチンまであります。さらに広いテラスの向こうは庭なのですが、これが「庭」というより「庭園」、赤白のツツジ、松の木などの木々が植えられた立派な和風庭園です。地方公演中はどこに宿泊するときも一人に一部屋というのがマネージメント事務所の原則なのでこういう場合も、この庭園付きの「家」を独り占めです。豪邸の庭園で早朝の山並みを眺めながらのコーヒー・・・これが仕事でなければどんなに優雅な旅でしょう。
のんびりムードも早朝だけ。すぐに仕事モードに転換して後半最初の公演地へ向かいます。会場はこのウニの町「種市」の町民文化会館で、町内の学校から集まった1000人近い小学生に聴いてもらいました。午後は色とりどりの花や緑、清々しい渓谷などの景色の中を内陸方面に移動し、大野村の小学校を会場に近辺の小学校、中学校合同の公演を行いました。
軽米町〜山形村
今日は二戸市のホテルを8時前に出発、軽米(かるまい)町の小学校での演奏。ここの小学校は音楽が盛んで吹奏楽の大会などでも立派な成績を残しているとのことでしたが、終始真剣なまなざしをステージに向けて演奏を聴いてくれていました。この後1時間近い移動で午後の公演地山形村へ。「おらホール」というすごいネーミングのホールなのですが、行ってみてびっくり、最新設備の整った素晴らしいホールです。通常なら600席規模と思われる客席スペースに400席というゆったり座席で快適な作りです。
小学校、中学校合同の公演でしたが、集中して聴いてくれ気持ちよく後半2日目の演奏を終えました。(写真は立派な「おらホール」)
GSNトリオ旅報告〜2005年06月09日
「へ」は何のこと?
今日午前は二戸のホテルから30分ほどの浄法寺町に向かい、町の小学校と中学校の合同コンサート。これまでの合同公演は、町内の各地からいくつかの学校が集まるパターンが多かったのですが、ここは町にある小学校一つと中学校一つの合同のようで、他と少し違った非常にアットホームな和やかさの楽しいコンサートでした。知らない学校が集まった合同公演となるとどうしてもちょっとカッコつけたり牽制したり、ということもあるのでしょうか。午後は一戸町に移動して大変変わった円形ドームのコミュニティーセンターでの公演。ここは小学生3年生から6年生の公演でしたが、非常に元気の良い児童達で、
ところで、今週に入って、二戸(にのへ)、一戸(いちのへ)、という地名が出てきているのですが、この「戸(へ)」、「一戸」から始まって「何の戸」まであるか知っていますか?また「戸」とはもともと何の意味を表していたのでしょうか?
何の戸まであるかは、地元の方なら誰でも知っていて答えは「九戸」までです。ただし「四戸」だけは欠番で、これはおそらく、語呂を嫌って後に無くなったものと思われます。今でも名字には「四戸さん」は残っているそうです。
また「戸」の意味は地元の方に聞いてもはっきりしません。名馬の産地として古くから広く知られている地方なので、土地を分割した「馬の牧場」の番号を意味する、という説が有力のようですが、「門」「関所」のような場所、という説もあるようです。(写真は一戸町コミュニティーセンター)
久慈で美味しいお寿司
昨晩はサッカーの北朝鮮戦を見るためにいつもより夕食に出かける時間を早めることにし、行き先は久慈ならお寿司がお勧め、ということを地元の方から聞き迷わずお寿司に決定。お店はホテルですすめられた駅近くの「幸寿司」。しかしこのお店はガイドブックにも大きく掲載されており、メンバー間で「ガイドブックに出ている店に良店無し」という格言があるので迷いました。しかしこのお店は、見事に格言の裏をかいてくれました。確かにご主人も良い感じ、店内も清潔感があり、ネタ、仕事もバッチリです。まずは中トロ、ヒラメ、などのお刺身を少々。「これはうまい!」次に握りで、地元で獲れる「ぶどう海老」、これはボタン海老を少しあっさりしたような美味しい海老でした。それからはもう魚貝好きには天国、「赤貝」「ほたて」「赤身」「穴子」「たこ」「カンパチ」などなど、どれもさすが三陸というおいしさ。とどめは、久慈でとれた「アワビ」、青アワビと赤アワビがあるそうで赤アワビの方が少し柔らかめだそうですが、どちらが上ということはなく好みしだい、との事でした。美味しいお寿司につい地酒が進んでしまい、ホテルに帰ってサッカーを見始めたとたんにいつの間にか眠ってしまいました。
はからずも長時間の睡眠をとって気持ちよく目覚め、午前の会場、久慈市の「アンバーホール」へ。ここは今回の岩手公演で最大の会場で1100人収容の大ホールです。ここに満員の小中学生が集まりコンサート。「アニメメドレー」ではものすごい元気な歌声が会場に響き盛り上がりました。午後は30分ほど移動し野田村での小中学校合同公演。
今回の岩手公演も16公演を終え、明日の午前の一公演を残すのみとなりました。
GSNトリオ旅報告〜2005年06月12日
3週間の旅も無事終了
最終日は午前の公演のみ。二戸のホテルから九戸まで約30分、会場は役場の隣にある村の公民館。楽屋に指定された集会室は広い畳の部屋で、座って日本茶など飲んでいると妙にマッタリしてきます。小学生全学年対象の演奏でしたが、子ども達は皆元気で素朴、ステージからの冗談に対して個人的につっこみを入れてくる子には、「分かったから後でゆっくり話そう。こっちにも進行の段取りって物があるからな」。これには先生方も大笑いです。
こうして5月中旬の長崎からスタートした今年前半の学校公演も無事25回のステージを終えました。
気候もさわやかで一番気持ち良い季節、お天気にも恵まれて、長崎、岩手の自然、風土、そして美味と酒も楽しめました。
(写真は大野村の学校で飼っていた見事なクジャク)

Yoshinori Horii